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健康増進3_脳リハ便り17
2019.11.06
こんにちは。理学療法士の大久保です。
前回自分の歯で食べることの大切さのお話をしました。食事は生命活動に直接かかわりますから、みなさん異論のないところだと思います。口腔と健康長生きの関連の話でもう一つご紹介します。
日本大学医学部教授の植田耕一郎先生のお話です。「長生きは唾液で決まる」という本を出版されており、口の中が唾液で潤っていると健康寿命がのびるというお話です。
前回の虫歯予防の話でも、唾液が潤っていると虫歯になりにくいと植田先生がお話されており、+αとして先生のおすすめのやり方を加えればさらに健康力アップにつながると思います。
そもそも唾液の働きとは何でしょうか。
① 円滑作用
口に入った食べ物を湿らせ飲み込みやすくします。
また発音や会話をしやすくします。
② 洗浄作用
口の中が掃除され、細菌や食べカスが胃に送られて殺菌されます。
③ 消化作用
食べ物中のデンプンを麦芽糖に分解し消化を助けてくれます。
④ 保護作用
唾液たんぱくによって歯の表面に皮膜を作り虫歯を防ぎます。
また、溶けかけた歯を修復します。(再石灰化)
⑤ 抗菌作用
細菌や病原微生物の繁殖を抑えます。
唾液には以上のような自浄作用があるそうです。
さて、みなさんはドライマウスではありませんか?唾液が少ないとよろしくないことはこれまでの説明でおわかりと思います。
そう、唾液が少ないとズバリ虫歯や歯周病になりやすくなるのです。
もうひとつ、口臭の原因にもなります。口臭の80%以上は舌の表面に付く「舌苔」だそうですが、唾液が減ると洗浄作用が働かなくなり、舌に苔状のものがつき、そこで臭いを発するそうで、最近は舌苔をこすりおとす歯ブラシのようなものが売られていますが、口臭予防は唾液を増やすことが先決ですね。
では植田先生の考案された唾液を増やす口ストレッチをご紹介します。
まず、準備運動でブクブクうがいとガラガラうがいをしてください。
ほっぺがふくらんだりへこんだりするのと、のどがガラガラふるえるのを意識してください。
口ストレッチ
① くちびるを「ウー」ととがらせます。
② 口を「イー」とします。
③ 頬をふくらませます。
④ 舌を前へつきだしくちびるの上下左右をなめます。
12
3
45
⑤ 頬をすぼめます。
以上です。何秒とか何回とかしばりはなくてご自分のペースでやってください。
唾液が以前より出るようになってくると食事もおいしく虫歯になりにくく口臭も予防出来て会話も円滑になり
一石三鳥にも四鳥にもなります。
ぜひ習慣にしてください。
ではまた。
脳梗塞リハビリステーション宇都宮
理学療法士 大久保利彦
出典 長生きは「唾液」で決まる
植田耕一郎 日本大学医学部教授
講談社+α新書