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脳梗塞のお話_脳リハ便り10
2019.03.25
こんにちは。理学療法士の大久保です。
桜前線が北上してきています。
季節の変わり目です。体調に気を付けましょう。
さて、このコラムも10回目をむかえました。血圧のお話を中心に紹介してきましたが、そもそもの脳梗塞という病気についてお話したいと思います。
脳梗塞をはじめ、脳出血、くも膜下出血を含めて、一般的には「脳卒中」、医学的には「脳血管疾患」と呼ばれます。
日本人の死因の第3位であり、基本的なことはぜひ知っておきたい病気です。
まず脳はご存知の通り、人間の思考や意思をつかさどり、全身の感覚や運動機能も脳が指令を出しているというまさに中枢器官です。全身で必要とされる酸素の約20%を脳が消費し、1分間に750㎖の血液が流れ込みます。常に大量の栄養と酸素が必要とされます。
もし、血液がストップするとわずか20秒ほどで脳が酸欠状態となりなす。
脳梗塞は脳の血管が詰まった状態、脳出血、くも膜下出血は血管そのものが破れてしまった状態でいずれも命の危険にさらされ、一命をとりとめても後遺症を残す可能性が高くなります。
血圧の話を最初にお話ししていたのは、血圧コントロールがこの病気の予防をするのに大変重要な要素であるためで、皆さんご存知の通りですね。
今回は脳梗塞発症のサインをご紹介します。
突然発症することが多いのですが約3割の方は前触れの発作があったそうです。
その前触れの発作をTIA(一過性脳虚血発作)と呼びます。
- 身体の半身に力が入らない。しびれる。
- めまい、ふらつきがある。
- 立てない。歩けない。
- ろれつが回らない。
- 言葉が分からない。言葉の意味を理解できない。
- 文字が書けない。
- 物が良く見えない。二重に見える。
- 顔にゆがみが出る。
- 口をうまく閉じられない。
以上の症状が1つだけでなく複数あったらためらわず、病院を受診してください。
TIAは短ければ数分で消失する場合もあります。「ちょっと体調が悪いかな」ですませず、特に普段から生活習慣病の指摘を受けている方はすみやかに受診しましょう。
病気は早期であればあるほど回復も早いです。
発症する前に予防できればこれにこしたことはありません。
次回は具体的に予防していく方法をご紹介します。ではまた。
脳梗塞リハビリステーション宇都宮 理学療法士 大久保利彦